簡単に書くよ
梅雨とは
5月から7月にかけて雨や曇りが多くなる季節のこと
です。
詳しく書くよ
予備知識
梅雨を理解する予備知識としてまずは
- ジェット気流
- 高気圧
- オホーツク海高気圧
- 太平洋高気圧
- 前線
について簡単に説明します。
ジェット気流
ジェット気流とは
上空10,000m前後で吹く強い西風のこと
です。
日本付近にはジェット気流が2つあります。
南側の暖かいところで吹くジェット気流「亜熱帯ジェット気流(読:あねったいジェットきりゅう)」と
北側の寒いところで吹くジェット気流「寒帯前線ジェット気流(読:かんたいぜんせんジェットきりゅう)」の2つです。
ジェット気流の名前までは覚えなくていいですが、
梅雨は南側の亜熱帯ジェット気流が関係しています。
高気圧
高気圧とは
周りより気圧が高いところ
です。
中心付近では下降気流になっていて晴れやすく、地表付近では中心から外側に向かって風が吹き出して( = 発散して)います。
オホーツク海高気圧
オホーツク海高気圧とは
オホーツク海にできる冷たく湿った高気圧
です。
オホーツク海は北海道の北東側の海のことです。
オホーツク海にできるからオホーツク海高気圧といいます。
北側にあるので冷たく、海上にあるので湿っています。
太平洋高気圧
太平洋高気圧とは
太平洋にできる暖かく湿った高気圧
です。
太平洋は日本の東〜南東側の海のことです。
太平洋にできるから太平洋高気圧といいます。
南側にあるので暖かく、海上にあるので湿っています。
前線
前線とは
暖かい空気と冷たい空気がぶつかる場所
であり、
前線がある場所は雨が降りやすい
という特徴があります。
暖かい空気と冷たい空気がぶつかって、暖かい空気が上昇することで雲ができ、雨が降ります。
前線は暖かい空気と冷たい空気の力の強さやぶつかり方によって4つに分けられます。
- 温暖前線(暖かい空気の力が強い時にできる)
- 寒冷前線(冷たい空気の力が強い時にできる)
- 閉塞前線(寒冷前線と温暖前線がぶつかった時にできる)
- 停滞前線(暖かい空気と冷たい空気の力が同じ時にできる)
ちなみに、梅雨の時期にできる停滞前線を梅雨前線といいます。
梅雨前線は停滞前線の一種だよ!
梅雨の仕組み
春になると南からだんだん暖かくなるので亜熱帯ジェット気流(以下、ジェット気流)が北上してきます。
ジェット気流が北上していくと、ちょうど5月〜7月くらいでジェット気流がヒマラヤ山脈にぶつかって、2つに分かれるようになります。
この分かれたジェット気流がオホーツク海で合流し、オホーツク海高気圧を作ります。
一方、日本の南には太平洋高気圧があります。
日本の北側のオホーツク海高気圧と南の太平洋高気圧の境目に梅雨前線ができます。
この2つの高気圧は同じくらいの強さで押し合うので、梅雨前線はずっと同じところに停滞し、雨の日が続くのです。
7月後半〜8月になるとジェット気流はさらに北上し、ヒマラヤ山脈の北側を流れるようになります。
そして、日本は太平洋高気圧に覆われるようになります。
こうして梅雨が明け、夏になるのです。
簡単にまとめるよ
梅雨とは
5月から7月にかけて雨や曇りが多くなる季節のこと
であり、雨の日が多くなる理由は
オホーツク海高気圧と太平洋高気圧のぶつかる力が同じで、梅雨前線がずっと日本付近に停滞するから
です。
なんとなく分かったかな?
読んでくれてありがとう!
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