【第64回】2025年8月試験(学科専門試験)問10(発達した台⾵の⼀般的な特徴)

問10

発達した台⾵の⼀般的な特徴について述べた次の⽂ (a) 〜 (d) の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1〜5の中から1つ選べ。

(a) 台⾵が速い速度で移動しているとき、進⾏⽅向の右側では、左側よりも下層の⾵速が⼤きい傾向がある。

(b) 台⾵周辺の⾵を接線成分と動径成分に分け、接線成分の鉛直分布をみると、最も速度が⼤きいのは対流圏上層の圏界⾯に近い⾼度である。

(c) 台⾵の眼の中には下降流があり、断熱圧縮により眼のまわりに⽐べて気温が⾼く、湿度は低くなっている。

(d) 台⾵には、周囲にこれを流す⼤規模な流れがなければ、地球の⾃転の効果により南下する性質がある。

   





解説

本問は、発達した台風の一般的な特徴に関する問題です。

本問では、台風の移動と風速分布の左右非対称性接線成分の鉛直分布眼の構造と暖気核ベータ効果による移動という、台風の力学・構造に関する基本的な論点が問われています。

それでは、選択肢を1つずつ見ていきましょう。

本問の解説:(a) について

(問題)台風が速い速度で移動しているとき、進行方向の右側では、左側よりも下層の風速が大きい傾向がある。

→ 答えは です。

台風に伴う風は、台風中心のまわりを反時計回りに吹き込みます。

この台風自身の循環風(台風自体の風ベクトル)に、台風そのものの移動による風(移動ベクトル)が加わることで、下層の風速が決まります。

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