問14
気象業務法における用語の定義に関する次の文 (a) 〜 (c) の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
(a)「気象」とは、大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。
(b)「観測」とは、自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。
(c)「予報」とは、観測の成果に基く現象の予想をいう。
本問は、気象業務法第二条に定められている用語の定義についての問題です。
本問の解説
(問題)気象業務法における用語の定義に関する次の文 (a) 〜 (c) の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1~5の中から1つ選べ。
(a)「気象」とは、大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。
(b)「観測」とは、自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。
(c)「予報」とは、観測の成果に基く現象の予想をいう。
→ 答えは (a) 正 (b) 正 (c) 誤 とする 2 です。
まずは、関係する気象業務法の規定を見てみましょう。
(定義)
第二条 この法律において「気象」とは、大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。
2 この法律において「地象」とは、地震及び火山現象並びに気象に密接に関連する地面及び地中の諸現象をいう。
3 この法律において「水象」とは、気象、地震又は火山現象に密接に関連する陸水及び海洋の諸現象をいう。
4 この法律において「気象業務」とは、次に掲げる業務をいう。
一 気象、地象、地動及び水象の観測並びにその成果の収集及び発表
二 気象、地象(地震にあつては、発生した断層運動による地震動(以下単に「地震動」という。)に限る。)及び水象の予報及び警報
三 気象、地象及び水象に関する情報の収集及び発表
四 地球磁気及び地球電気の常時観測並びにその成果の収集及び発表
五 前各号の事項に関する統計の作成及び調査並びに統計及び調査の成果の発表
六 前各号の業務を行うに必要な研究
七 前各号の業務を行うに必要な附帯業務
5 この法律において「観測」とは、自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。
6 この法律において「予報」とは、観測の成果に基づく現象の予想の発表をいう。
7 この法律において「警報」とは、重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報をいう。
8 この法律において「気象測器」とは、気象、地象及び水象の観測に用いる器具、器械及び装置をいう。
気象業務法「https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=327AC0000000165」
まとめると、用語の定義については、次の事項を覚えておけば良いでしょう。
- 気象:大気(電離層を除く。)の諸現象
- 地象:地震及び火山現象並びに気象に密接に関連する地面及び地中の諸現象
- 水象:気象、地震又は火山現象に密接に関連する陸水及び海洋の諸現象
- 気象業務:
- 気象、地象、地動、水象の観測とその成果の収集、発表
- 気象、地象(地震は断層運動による地震動に限る)、水象の予報、警報
- 気象、地象、水象に関する情報の収集、発表
- 地球磁気、地球電気の常時観測とその成果の収集、発表
- 気象、地象、地動、水象などの統計の作成、調査とその成果の発表
- 気象、地象、地動、水象などの研究と附帯業務
- 観測:自然科学的方法による現象の観察及び測定
- 予報:観測の成果に基づく現象の予想の発表
- 警報:重大な災害の起こるおそれのある旨を警告して行う予報
- 気象測器:気象、地象及び水象の観測に用いる器具、器械及び装置
では、本問の選択肢と見比べてみましょう。
(a)について
(問題)「気象」とは、大気(電離層を除く。)の諸現象をいう。
これは正しいので、答えは 正 となります。
(b)について
(問題)「観測」とは、自然科学的方法による現象の観察及び測定をいう。
これは正しいので、答えは 正 となります。
(c)について
(問題)「予報」とは、観測の成果に基く現象の予想をいう。
予報とは、観測の成果に基づく現象の予想の発表であり、
予想するだけでは予報とは言わないので、答えは 誤 となります。
予想を報じるから予報だよ!
以上より、本問の解答は (a) 正 (b) 正 (c) 誤 とする 2 となります。
書いてある場所:ー
書いてある場所:ー
書いてある場所:ー
書いてある場所:P328〜344(気象関連法令集)
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