実技1の前提条件
次の資料を基に以下の問題に答えよ。ただし、UTC は協定世界時を意味し、問題文中の時刻は特に断らない限り中央標準時(日本時)である。中央標準時は協定世界時に対して9時間進んでいる。なお、解答における字数に関する指示は概ねの目安であり、それより若干多くても少なくてもよい。
XX 年1月22日から23日にかけての日本付近における気象の解析と予想に関する以下の問いに答えよ。予想図の初期時刻は、いずれも1月22日9時(00UTC)である。
図10は22日12時のアメダス実況図、図11は22日3時~21時の東京と熊谷および勝浦における気象要素の時系列図である。これらを用いて以下の問いに答えよ。なお、関東地方では南部を中心に概ね22日6時過ぎから降水が観測されている。
問4(1)
図10 (上) には等温線が2℃間隔で描かれている。解答図に1℃の等温線を実線で記入せよ。ただし、1℃の等温線は1本のみで、解答図の枠線までのびているものとする。
答え
本問は、等温線の描画に関する問題です。
本問の解説
(問題)図10 (上) には等温線が2℃間隔で描かれている。解答図に1℃の等温線を実線で記入せよ。ただし、1℃の等温線は1本のみで、解答図の枠線までのびているものとする。
→ 答えは下図のとおりです。
等値線を描くコツは次の通りです。
- 等温線は途中で枝分かれしたり、線が途切れたりしないように、一本の線でなめらかに描く。
- 等温線を境に、片側は等温線の数値よりも常に高く、反対側は常に低くなるように、観測値を見ながら描く。
- 等温線の左右での気温の傾きが、できるだけなめらかになるように描く。
- 観測点は、気温の値が描かれている場所ではなく、矢羽の始点部分であることに気を付ける。
- 等温線は、問題によって複数本描く場合があるので、問題文の指示や、解答図の観測値の値を隅々まで確認しておく。
まずは、図10(上)を観察してみましょう。
気温が0.0〜0.9℃を青色で、1.0℃を緑色で、1.1〜1.9℃を赤色で色分けしてみました。
(緑色の枠は解答図の範囲です。)
色分けしてみると分かりやすいですね。
では、実際に1℃の等温線を描いてみましょう。
問題文には「1℃の等温線は1本のみで、解答図の枠線までのびているものとする。」とありますので、本問では解答図の端から端まで、等温線を1本描けばOKです。
したがって、気温の観測値をよく観察しながら、1℃の等温線を描くと、答えは下図のようになります。
試験問題は「一般財団法人 気象業務支援センター」様の許可を得て掲載しています。
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