問13解答速報アンケートの正答率 51.9%普通
気温や暑さに関する情報について述べた次の⽂ (a) 〜 (d) の下線部の正誤の組み合わせとして正しいものを、下記の1〜5の中から1つ選べ。
(a) 気象庁が発表している2週間気温予報では、週間天気予報の先の2週⽬について、予報対象地域の⽇毎(8⽇先から 14 ⽇先)の⽇平均気温の階級を予報している。
(b) 気象庁が発表している⾼温に関する早期天候情報は、その時期としては 10 年に1度程度しか起きないような著しい⾼温となる可能性がいつもより⾼まっているときに、6⽇前までに注意を呼びかける情報であり、5⽇間平均気温の予想に基づいて発表される。
(c) 気象庁が発表している週間天気予報の2⽇⽬から7⽇⽬の最⾼気温・最低気温の予想値には、気温の予測範囲が⽰されており、実況の気温がこの範囲に⼊る確率はおよそ 80% である。
(d) 環境省と気象庁が連携して熱中症への注意喚起を⾏う熱中症警戒アラートは、前⽇ 17 時及び当⽇5時に、最新の予測値を基に対象地域で最⾼気温が基準値(⼀部地域を除き 35℃ )以上になることが予測される場合に、発表される。
本問は、気温や暑さに関する気象情報についての問題です。
気象庁が発表する気温に関連した情報には、週間天気予報、2週間気温予報、早期天候情報、熱中症警戒アラートなど、さまざまな種類があります。
それぞれ対象期間・予報内容・発表タイミング・発表基準が異なりますので、しっかり覚えておきましょう。
それでは、選択肢を1つずつ見ていきましょう。
本問の解説:(a) について
(問題)気象庁が発表している2週間気温予報では、週間天気予報の先の2週⽬について、予報対象地域の日毎(8日先から 14 日先)の日平均気温の階級を予報している。
→ 答えは 誤 です。
2週間気温予報 とは、週間天気予報のさらに先の期間について、気温の見通しを伝える情報のことです。
簡単にいうと、「来週末から再来週にかけて、平年と比べて暑くなりそう/寒くなりそう」という、少し先の気温の傾向をチェックできる情報です。
最新の予報は、気象庁の 2週間気温予報 のページで確認できます。
下図は、東京における2週間気温予報の例です。

この図の右側「2週目の予報(5日間平均)」の部分に注目してみましょう。
日付の下には 「(23〜27日)」「(24〜28日)」 のように、その日を中心とした5日間の日付が記載されています。
これは、たとえば 25 日は「その日(25 日)だけの平均気温の予報」ではなく、「23 日から 27 日までの5日間の平均気温が 25 日の予報」となっているということです。
2週間気温予報のポイントは、「ある1日の予報値」ではなく「中心の日に前後2日間を加えた5日間平均気温の予報値」を発表しているということです。
具体的には、8日先から 12 日先までの各日を中心とし、その前後2日間を加えた5日間の平均気温について、地点ごとの最高気温・最低気温と、地域ごとの日平均気温を予報しています。
発表のタイミングは、毎日 14 時 30 分頃です。
てるらん1日ごとの気温だと変動が大きすぎて、2週間も先だと当てにくいのかな?



そのとおり!予報期間が先になるほど予報の不確実性は大きくなるから、1日単位ではなく5日間の平均にすることで、傾向としてのブレを小さくしているんだよ!
したがって、気象庁が発表している2週間気温予報は、日毎(8日先から 14 日先)の日平均気温の階級ではなく、中心の日に前後2日間を加えた5日間平均気温を予報していますので、答えは 誤 となります。
本問の解説:(b) について
(問題)気象庁が発表している高温に関する早期天候情報は、その時期としては 10 年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性がいつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報であり、5日間平均気温の予想に基づいて発表される。
→ 答えは 正 です。
早期天候情報 とは、その時期としては 10 年に1度程度しか起きないような著しい高温・低温・降雪量(冬季の日本海側)となる可能性がいつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報のことです。
簡単にいうと、「数日先に、その季節としては記録的な高温や低温、大雪が来そう」という早めの警戒情報です。
最新の情報は、気象庁の 早期天候情報 のページで確認できます。


発表基準は、6日先から 14 日先までの期間で、5日間平均気温が「かなり高い」「かなり低い」となる確率が 30% 以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が 30% 以上と見込まれる場合です。
発表のタイミングは、月曜日(祝日などの場合は火曜日)と木曜日の 14 時 30 分頃に、関東甲信地方などの地方ごとに発表されます。



「10 年に1度程度の高温」って、相当珍しいレベルだね!



そのとおり!だからこそ、いつもの気温情報とは別に「早期」に注意を呼びかけているんだよ!
したがって、早期天候情報は、10 年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性がいつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報であり、5日間平均気温の予想に基づいて発表されますので、答えは 正 となります。
本問の解説:(c) について
(問題)気象庁が発表している週間天気予報の2日目から7日目の最⾼気温・最低気温の予想値には、気温の予測範囲が⽰されており、実況の気温がこの範囲に⼊る確率はおよそ 80% である。
→ 答えは 正 です。
週間天気予報とは、発表日の翌日から7日先までの、日々の天気・降水確率・気温の予報のことです。
気象庁の 天気予報 のページから、各地の最新の週間天気予報を確認できます。
下図は、東京都の週間天気予報の例です。


上図の気温に注目してみましょう。
明日 19 日(火)の最高気温・最低気温は「29」「17」のように一つの数値だけが示されていますが、明後日 20 日(水)以降の最高気温・最低気温には「27 (25〜30)」「17 (16〜20)」のように、予想値の下に予測範囲が括弧書きで併記されています。
これは、たとえば 20 日(水)の最高気温は「ピッタリ 27℃」と予想しているのではなく、「25〜30℃ の範囲に収まる可能性が高い」という幅のある予報になっているということです。
週間天気予報のポイントは、気温予報について、翌日(1日目)を除く2日目から7日目までの予想値に予測範囲を付加しているということです。
この予測範囲は、実況の気温がこの範囲に入る確率が およそ 80% であることを示しています。



「だいたい 27℃」と一言で言うよりも、「25〜30℃ の範囲に 80% の確率で入る」って言われた方が、予報を見て備える側もイメージしやすいね!



その日の予報の不確実性がどれくらいあるかは、予測範囲の広さで一目でわかるよ!範囲が広い日は予報が変わる可能性が大きいから、こまめに最新の予報をチェックするのがおすすめだよ!
したがって、週間天気予報の2日目から7日目の最⾼気温・最低気温の予想値には気温の予測範囲が⽰されており、実況の気温がこの範囲に⼊る確率はおよそ 80% ですので、答えは 正 となります。
本問の解説:(d) について
(問題)環境省と気象庁が連携して熱中症への注意喚起を⾏う熱中症警戒アラートは、前⽇ 17 時及び当⽇5時に、最新の予測値を基に対象地域で最高気温が基準値(一部地域を除き 35℃ )以上になることが予測される場合に、発表される。
→ 答えは 誤 です。
熱中症警戒アラート とは、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すことを目的として、環境省と気象庁が連携して発表する情報です。
簡単にいうと、「明日(または今日)は特に熱中症に注意してください」という呼びかけのことです。
最新の発表状況は環境省の 熱中症予防情報サイト で確認できます。
この熱中症警戒アラートで重要なのは、発表基準が気温ではなく、暑さ指数(WBGT: Wet Bulb Globe Temperature)で決まるという点です。
暑さ指数(WBGT)とは、気温・湿度・日射量などをもとに算出する、熱中症予防のための指数のことです。
簡単にいうと、ただの気温だけでは表せない「ジメジメした蒸し暑さ」や「強い日差しの照り返し」もまとめて評価できる、暑さの度合いを表す指標です。
下表は、暑さ指数(WBGT)のレベルと、それに応じた熱中症対策をまとめたものです。


上表を見ると、暑さ指数 33 が「警戒アラート」、35 が「特別警戒アラート」の発表に対応する水準として位置づけられていることが分かります。
熱中症警戒アラートの発表基準・発表タイミングは、以下の通りです。
- 発表対象地域:北海道・鹿児島県・沖縄県を細分化して全国を 58 に分けた府県予報区等を単位
- 発表基準:発表対象地域内の暑さ指数(WBGT)算出地点のいずれかで、日最高暑さ指数 33 以上と予測した場合
- 発表のタイミング:前日の 17 時頃(第1号)および当日の5時頃(第2号)に、最新の予測値を基に発表



「気温が 35℃ 以上」じゃなくて、「暑さ指数が 33 以上」なんだね!



そのとおり!熱中症は、気温だけでなく湿度や日射量にも大きく左右されるから、これらを総合した暑さ指数(WBGT)で判断する方が、熱中症のリスクをより正確に評価できるんだよ!
【補足】熱中症特別警戒アラート
なお、令和6年(2024年)4月 24 日からは、熱中症警戒アラートの一段上にあたる「熱中症特別警戒アラート」の運用が開始されています。
熱中症特別警戒アラートは、都道府県内の全ての暑さ指数情報提供地点で、翌日の日最高暑さ指数が 35 以上となることが予測される場合に、前日の 14 時頃に発表される情報です。
今後の試験で出題されるかもしれないので、合わせて覚えておきましょう。
したがって、熱中症警戒アラートの発表基準は、最高気温が基準値(一部地域を除き 35℃)以上ではなく、日最高暑さ指数が 33 以上ですので、答えは 誤 となります。
以上より、本問の解答は、(a) 誤 (b) 正 (c) 正 (d) 誤 とする 4 となります。
書いてある場所:ー
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書いてある場所:P437(熱中症警戒アラート)
試験問題は「一般財団法人 気象業務支援センター」様の許可を得て掲載しています。
当記事の解説は「一般財団法人 気象業務支援センター」様とは無関係ですので、情報の誤りや不適切な表現があった場合には、お問い合わせからご連絡ください。
また、当記事に掲載された内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますのでご了承ください。






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